GenKanは、製造現場の工数・原価・生産性データを取得・可視化・活用する製造業向けクラウドサービスです。データ取得方式として、(1) AI音声認識を活用した「ながら記録」と、(2) RFID・人認識カメラ・機械認識センサ・録画カメラを組み合わせたセンサ版の2方式を提供し、現場の状況に応じて選択(併用も可能)いただけます。ながら記録は、機械の騒音下でも話すだけで注番・品番・工程・人数等を入力でき、安価で多くの工程に展開しやすい方式です。一方、センサ版は作業者の入力工数ゼロで、サイクルタイム・段取・中断・平均人数・人時生産性まで全自動で取得・可視化します。取得したデータは見積もりと同じ粒度(注番・品番ごと)で集計され、案件別の加工原価・損益計算が自動で行われます。これにより、赤字案件の特定や価格交渉時の根拠資料作成、工程改善・人件費管理にも活用でき、価格転嫁・賃上げの実現を支援します。
【業種:製造業(食品加工・機械加工・電子部品 等)】
多品種少量生産の中小製造業を中心に、案件別・工程別の原価や工数を十分に把握できていないケースが多く見られた。材料費や外注費は把握しているものの、工程ごとの工数や人件費が現場感覚や属人的な日報に依存しており、案件・製品ごとの正確な収益性を把握することが難しい状況であった。また、紙の日報をもとに集計する場合、現場と管理部門の二度手間が発生し、見積もりと実績が紐づかないため価格交渉の根拠を提示できないことも課題となっていた。段取替えや中断時間といった生産性に影響する要素も記録が無く、改善の打ち手が打てない状況も多かった。
音声入力(ながら記録)またはセンサによる自動取得により、作業者の負担を増やすことなく案件別・工程別の工数や生産性データが取得できるようになり、見積もりと同じ粒度での実績集計が可能となった。これにより、案件単位の加工原価・損益が定期的に把握できるようになり、赤字案件や利益率の低い案件を特定して、受注の優先順位付けや価格交渉の検討材料として活用される事例が見られた。価格交渉の場面では、実績工数を根拠資料として提出し、見積もり工数の見直しや適正価格の合意に繋がるケースもあった。センサ版を導入した現場では、サイクルタイム・段取・中断時間の見える化を通じて現場改善が進み、生産性向上による原価低減や賃上げ原資の創出に繋がる事例も生まれている。
株式会社KOSKAは、2018年創業のスタートアップで、「行動の価値を、誰でも認識できるように」をミッションに掲げ、製造現場におけるデータ取得・活用の支援に取り組んでいます。代表の曽根は一橋大学管理会計博士課程に在籍し、Forbes Asia『アジアを代表する30歳未満の30人』、東洋経済『すごいベンチャー100』にも選出されました。AI音声認識を活用した「ながら記録」と、RFID・人認識カメラ・機械認識センサ・録画カメラを組み合わせた「GenKan(センサ版)」の二つのデータ取得方式を持ち、原価管理の立ち上げから価格転嫁・賃上げに繋がるデータ活用までを伴走支援しています。